福井 "シゴト" 事情

UIターンの人のDNAで会社を活性化させたい。
そして、福井で『働く』意味を実感してほしい。

UIターンの方に期待することは?

私の会社は地質調査を専門としていますが、どの業種でもそうだと思いますが、 地方の会社 はその地域の中で技術力が完結してしまうことがあるわけです。 それは、中央との技術力の差として現れてしまいます。 それではダメですから、UIターンの方には技術力を活性化する意味で大いに期待しています。 地方といえども競争社会ですから、活性化は常に必要だと思っています。 ただ、技術力が長けているだけでは難しいでしょうね。 どちらかといえば本人のやる気を重視しています。 これまでのUIターンで入社を希望した人の中には、職種が違う人もいました。 その方は確かに欲しい職種ではなかったのですが、本人のガッツに触れて、入社してもらったこともありましたね。

UIターンの方の役割は?

都会の大手企業ですと、業務が専門化していて、一人一芸みたいなところがあります。 もし、その考えで福井でも働きたいなら、やめた方がいいかもしれませんね。 福井では自分の前の業務、後ろの業務についてもある程度の理解が必要です。 一 人ひとりが果たす役割はどうしても広くなります。 常に新しい状況や仕事が発生しますから、足りないものは自分で補えるタフさはぜひ欲しいところです。 ですから、ルーチンワークという言葉は、こと私の会社にはありませんね。 今いるスタッフの中に、国家レベルの研究に関わっていた人間もいますが、 彼も純粋な意味でのキャリアアップとは違うかもしれませんが、この地質調査という仕事を通して、 真のサービスをいかに提供するかという課題に正面切って挑戦してくれています。

福井で働くということは?

地盤調査などを現地でいると、ご近所のお年寄りから「ようやってくれたの。ありがとの」とお礼を言われることがあります。 しかも、スイカの差し入れと一緒に。 福井で働くと良さは、そういうことだと思います。 道路を作る際など、普通は使う人の顔まではなかなか見えないものですが、福井ではちゃんと見えるわけです。 そして、自分の 仕事の意味がダイレクトに伝わります。 私たちの 仕事は、直接、橋や道路を作るような「地図に載る仕事」ではなく、地盤のお医者さんのようなものですから、 「地図に載らない仕事」です。 そういう地道で根気のいる仕事を継続させるモチベーションを実際の地元の方から得られるのは、恵ま れていることだと思います。 当然、自然に地域貢献の意識も生まれますし、会社としても単なる地盤調査の業務だけでなく、 福井の自然環境を守る事業を新たに起こすような動きにもつながっています。 私自身、Uターンですが、働く上で都市部も地方も本当に関係ないと思います。 どこで働くにしても暮らすにしても、「結局は自分次第」というのが結論だと思いますね。

NAME
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田中謙次さん
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株式会社 田中地質コンサルタント 代表取締役社長
地盤調査、土質試験、土木設計のほか、遺跡の探査や保存、物理探査開発などを手掛ける地質調査の専門会社である。